2月の読書
2024年 03月 01日
2月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3531
ナイス数:159
刑事の慟哭の感想
下村敦史さんの小説は「同姓同名」に続き2作目。前半は少しまどろっこしい感じかして読むのを中断しょうかと思った。爆破事件の法定場面から俄然面白くなり一気に読了した。日頃私が感じている不寛容な社会はメディアが煽り、SNSで正義の味方ぶった人が炎上させる。承認欲求が強くて相手に自分が正しいことを認めさせるために手段を選ばない人が多いと感じる。そんな時代に信頼してくれる相棒がいることはありがたい。
読了日:02月29日 著者:下村 敦史
笑え、シャイロックの感想
不良債権の回収の部署渉外部に配属された主人公結城に仕事を教えていた上司が殺され、その仕事を引継ぐ。一癖二癖ありそうな債務者から債権を回収するストーリーが面白かった。最後に怪しいと思った渉外部長ではなく真犯人が分り、部長の後任者からシャイロックの異名を知らされるエンディングが良かった。気丈な彼女との幸せな家庭を築けるといいな。
読了日:02月26日 著者:中山 七里
笠置シヅ子自伝 歌う自画像 私のブギウギ伝記の感想
朝ドラ「ブギウギ」を見ています。主人公福来スズ子のモデル笠置シヅ子の自伝を今までのドラマの復習のような気持ちで読みました。ドラマは脚色があるもののかなり忠実に描かれていると感じました。
読了日:02月22日 著者:笠置 シヅ子
月曜日の抹茶カフェの感想
東京の睦月に臨時営業の抹茶カフェで出合った二人。如月から霜月までのいろんな人が京都と東京をつなぐ。出会いや時間が自分の成長を助けてくれる。そして師走に再会する二人。メルヘンを読んでいるみたいにホッコリする結末。
読了日:02月20日 著者:青山 美智子
同姓同名の感想
下村敦史さんの小説は初読み。同姓同名というタイトル通りにやたらと同じ名前やそれを識別することばが出て混乱する。犯罪被害者の家族へのメディアの対応、加害者が未成年だった時の実名報道のあり方、加害者と同姓同名だった人への世間の目など考えさせられる内容だった。メディアやSNSによるバッシングは不寛容な世の中を助長していると感じていて同調圧力は恐ろしいと思っている。他人がどう言おうが自分の道を貫く需要性を示唆してくれる内容だった。
読了日:02月18日 著者:下村 敦史
【2023年・第21回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作】名探偵のままでいて (『このミス』大賞シリーズ)の感想
小西マサテルさんの小説は初読み。このミステリーがすごい!大賞受賞作ということで読んだ。祖父の影響でミステリー好きの主人公 楓の心象風景が楽しい。あまりミステリー作品を読んだことのない私には作家や作品の固有名詞に着いて行けなかった。楓をストーカーしている犯人と香苗の殺人犯が同じことに意外性は無かった。結末はリドル・ストーリー風になっているところがオシャレ!でも結末は想像出来る。もう一つの結末だったりして!?
読了日:02月15日 著者:小西 マサテル
人はどう老いるのか (講談社現代新書)の感想
久坂部羊さんの持論で老いと死に向かう心構えみたいなものを学んだ。特に身内が認知症になった時に介護する人が寄り添うことが大事だと感じた。それと久坂部さんの父上が良く口にしたという「無為自然」「莫妄想」「少欲知足」を心掛けだい。
読了日:02月13日 著者:久坂部 羊
ウルトラ・ダラーの感想
外交ジャーナリストの面目躍如という内容だった。日米英と中国、北朝鮮の情報員達の凄まじい暗躍が描かれている。拉致、偽ドル、ミサイルの密輸など北朝鮮が絡んでいる事件をヒントにしていると思うが、中国の暗躍を警鐘を鳴らしている。2006年発行の小説だが、現在の世界が米中衝突の危険性が増していると痛感する。
読了日:02月11日 著者:手嶋 龍一
カモナマイハウス (単行本)の感想
久しぶりに重松清さんの小説を読んだ。空き家のあれこれを考えながら夫婦、親子、兄妹の接し方についても考えた。西条真知子という記者の奔放さとそれに対しての水原孝夫の心理描写が面白かった。
読了日:02月08日 著者:重松 清
星屑のうた―抒情詩宝石集 (1982年)の感想
月刊「詩とメルヘン」の編者やなせたかしが選んだ朱玉詩集。「アンパンマンの遺書」がきっかけで久しぶりに詩集を読む。奥付には発行者 辻信太郎、発行所 株式会社サンリオとあった。高名な詩人はいないが素朴な心に沁みる作品が多かった。
読了日:02月05日 著者:やなせ たかし
歌われなかった海賊への感想
逢坂冬馬さんの作品は2作目。第二次世界大戦末期のドイツ片田舎の物語。ナチスが押し付ける価値観に反発して抵抗する若者(海賊)がいたことに衝撃を受けた。ナチスの思想に迎合した善良なる?市民からの同調圧力は強かったと思うが、戦後ナチスのせいにする大人の保身を海賊は許せない。日本でも戦中、戦後において同様なことがあったと思う。今もマスコミやいわゆる専門家などが同調圧力を強めコメンテーターが同調する図式が散見される。不寛容な世の中が生き辛さを助長していると感じる。最後に序章を再読したが重たい内容だった。
読了日:02月04日 著者:逢坂 冬馬
迎撃 〈新装版〉 (徳間文庫)の感想
紛争地にいる日本人と行動を共にしたジャーナリストを通じて戦争と平和を考え、今さらながら日本人と世界の人達との常識の差を感じた。また、作者あとがきに戦争の原因は民族と宗教にあるが朝鮮戦争やウクライナ戦争のように独裁者の狂気でも起こる。平和憲法で戦争しないことは良いが防衛するために戦う、PKO等の国際貢献で自衛隊をどのようにするか課題が多いと感じさせた。
読了日:02月02日 著者:今野敏
読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3531
ナイス数:159
刑事の慟哭の感想
下村敦史さんの小説は「同姓同名」に続き2作目。前半は少しまどろっこしい感じかして読むのを中断しょうかと思った。爆破事件の法定場面から俄然面白くなり一気に読了した。日頃私が感じている不寛容な社会はメディアが煽り、SNSで正義の味方ぶった人が炎上させる。承認欲求が強くて相手に自分が正しいことを認めさせるために手段を選ばない人が多いと感じる。そんな時代に信頼してくれる相棒がいることはありがたい。
読了日:02月29日 著者:下村 敦史
笑え、シャイロックの感想
不良債権の回収の部署渉外部に配属された主人公結城に仕事を教えていた上司が殺され、その仕事を引継ぐ。一癖二癖ありそうな債務者から債権を回収するストーリーが面白かった。最後に怪しいと思った渉外部長ではなく真犯人が分り、部長の後任者からシャイロックの異名を知らされるエンディングが良かった。気丈な彼女との幸せな家庭を築けるといいな。
読了日:02月26日 著者:中山 七里
笠置シヅ子自伝 歌う自画像 私のブギウギ伝記の感想
朝ドラ「ブギウギ」を見ています。主人公福来スズ子のモデル笠置シヅ子の自伝を今までのドラマの復習のような気持ちで読みました。ドラマは脚色があるもののかなり忠実に描かれていると感じました。
読了日:02月22日 著者:笠置 シヅ子
月曜日の抹茶カフェの感想
東京の睦月に臨時営業の抹茶カフェで出合った二人。如月から霜月までのいろんな人が京都と東京をつなぐ。出会いや時間が自分の成長を助けてくれる。そして師走に再会する二人。メルヘンを読んでいるみたいにホッコリする結末。
読了日:02月20日 著者:青山 美智子
同姓同名の感想
下村敦史さんの小説は初読み。同姓同名というタイトル通りにやたらと同じ名前やそれを識別することばが出て混乱する。犯罪被害者の家族へのメディアの対応、加害者が未成年だった時の実名報道のあり方、加害者と同姓同名だった人への世間の目など考えさせられる内容だった。メディアやSNSによるバッシングは不寛容な世の中を助長していると感じていて同調圧力は恐ろしいと思っている。他人がどう言おうが自分の道を貫く需要性を示唆してくれる内容だった。
読了日:02月18日 著者:下村 敦史
【2023年・第21回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作】名探偵のままでいて (『このミス』大賞シリーズ)の感想
小西マサテルさんの小説は初読み。このミステリーがすごい!大賞受賞作ということで読んだ。祖父の影響でミステリー好きの主人公 楓の心象風景が楽しい。あまりミステリー作品を読んだことのない私には作家や作品の固有名詞に着いて行けなかった。楓をストーカーしている犯人と香苗の殺人犯が同じことに意外性は無かった。結末はリドル・ストーリー風になっているところがオシャレ!でも結末は想像出来る。もう一つの結末だったりして!?
読了日:02月15日 著者:小西 マサテル
人はどう老いるのか (講談社現代新書)の感想
久坂部羊さんの持論で老いと死に向かう心構えみたいなものを学んだ。特に身内が認知症になった時に介護する人が寄り添うことが大事だと感じた。それと久坂部さんの父上が良く口にしたという「無為自然」「莫妄想」「少欲知足」を心掛けだい。
読了日:02月13日 著者:久坂部 羊
ウルトラ・ダラーの感想
外交ジャーナリストの面目躍如という内容だった。日米英と中国、北朝鮮の情報員達の凄まじい暗躍が描かれている。拉致、偽ドル、ミサイルの密輸など北朝鮮が絡んでいる事件をヒントにしていると思うが、中国の暗躍を警鐘を鳴らしている。2006年発行の小説だが、現在の世界が米中衝突の危険性が増していると痛感する。
読了日:02月11日 著者:手嶋 龍一
カモナマイハウス (単行本)の感想
久しぶりに重松清さんの小説を読んだ。空き家のあれこれを考えながら夫婦、親子、兄妹の接し方についても考えた。西条真知子という記者の奔放さとそれに対しての水原孝夫の心理描写が面白かった。
読了日:02月08日 著者:重松 清
星屑のうた―抒情詩宝石集 (1982年)の感想
月刊「詩とメルヘン」の編者やなせたかしが選んだ朱玉詩集。「アンパンマンの遺書」がきっかけで久しぶりに詩集を読む。奥付には発行者 辻信太郎、発行所 株式会社サンリオとあった。高名な詩人はいないが素朴な心に沁みる作品が多かった。
読了日:02月05日 著者:やなせ たかし
歌われなかった海賊への感想
逢坂冬馬さんの作品は2作目。第二次世界大戦末期のドイツ片田舎の物語。ナチスが押し付ける価値観に反発して抵抗する若者(海賊)がいたことに衝撃を受けた。ナチスの思想に迎合した善良なる?市民からの同調圧力は強かったと思うが、戦後ナチスのせいにする大人の保身を海賊は許せない。日本でも戦中、戦後において同様なことがあったと思う。今もマスコミやいわゆる専門家などが同調圧力を強めコメンテーターが同調する図式が散見される。不寛容な世の中が生き辛さを助長していると感じる。最後に序章を再読したが重たい内容だった。
読了日:02月04日 著者:逢坂 冬馬
迎撃 〈新装版〉 (徳間文庫)の感想
紛争地にいる日本人と行動を共にしたジャーナリストを通じて戦争と平和を考え、今さらながら日本人と世界の人達との常識の差を感じた。また、作者あとがきに戦争の原因は民族と宗教にあるが朝鮮戦争やウクライナ戦争のように独裁者の狂気でも起こる。平和憲法で戦争しないことは良いが防衛するために戦う、PKO等の国際貢献で自衛隊をどのようにするか課題が多いと感じさせた。
読了日:02月02日 著者:今野敏
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by rmct
| 2024-03-01 19:00
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