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彼方の友へ

伊吹有喜さんの「彼方の友へ」を読みました。
今回の直木賞候補の作品になっているだけに良い内容でした。
巻末の参考文献を見ると中原淳一の「少女の友」がモデルになっています。
「少女の友」ならぬ「乙女の友」の熱烈なファンが主筆になるストーリー。
表紙や挿絵の画家は中原淳一を想像させる長谷川純司として登場します。
主人公の佐倉波津子が有賀憲一郎主筆に才能を見出されるところが面白い。
言論の自由が制限されてた昭和12年から20年の出版業界の苦悩が分かります。
発行所の大和之興業社(実業之日本社)には素敵な仲間が主人公をサポートします。
タイトルの「彼方の友へ」の友は読者のことで若い女性に思いが伝わります。
昭和30年に休刊にになったが中原淳一の表紙絵は記憶があります。

仁和寺の御殿の玄関には御室流の生花がお迎えしてくれました。
彼方の友へ_b0069604_18490011.jpg



by rmct | 2018-01-25 18:50 | 読書 | Comments(0)

  主な登場人物: R=飼い主♂、  M=同♀、 C=くりむ


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