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老乱

久坂部羊さんの「老乱」を読みました。
妻に先立たれた父親が認知症になりその症状が悪化していきます。
久坂部さんは医師で大阪出身です。
舞台は大阪で症状や介護の問題と医療のあり方などリアリティがあります。
近くにいる息子とその妻と遠隔の場所にいる娘。
認知症の進行を止めたい家族は老人につらく当たります。
認知症が進行している時の本人の気持ちと周辺の気持ちのずれが深刻。
ケアマネージャーや心療内科や精神科の医師の対応が仕事がらといえ厳しい。
在宅介護と介護施設での対応の違いも良く分かります。
ある医師の話を聞いて息子夫婦の介護に対する気持ちが変わります。
最終的には昔の恩に対して少しでも報いることに・・・
少し前に読んだ朝井まかてさんの「銀の猫」に通じるところがありました。

薬師如来の台座には四神が描かれていて北側は玄武です。
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by rmct | 2017-07-06 20:32 | 読書 | Comments(0)

  主な登場人物: R=飼い主♂、  M=同♀、 C=くりむ


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