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また、桜の国で

須賀しのぶさんの「また、桜の国で」を読みました。
日本人とロシア人の混血児の日本の外交官がポーランドで活躍する話です。
第二次世界大戦にポーランドがドイツとソ連に侵略されていく理不尽さが。
ポーランド人は親日的ですがその理由が分かりました。
シベリアにいたポーランド人の孤児を765人救出します。
彼らは帰国後に極東青年会を組織し日本との親善に尽くします。
偶然に知り合った外交官とアメリカに帰化した孤児と青年会のリーダーの友情が凄い。
ナチスに翻弄されるヨーロッパの政治情勢とポーランドの運命。
差別が少なかった故にポーランドに多かったユダヤ人の過酷な状況。
日本の外交官はナチに対して批判的だったようで杉原千畝もその一人。
ショパンの革命のエチュードが不屈のポーランド魂を象徴していました。
直木賞受賞はならなかったが候補作ということで読み感動しました。

柳がポーランド桜が日本の象徴として本の第二章のタイトルになっています。
また、桜の国で_b0069604_20331456.jpg



by rmct | 2017-05-29 20:33 | 見たり、聞いたり | Comments(0)

  主な登場人物: R=飼い主♂、  M=同♀、 C=くりむ


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