ブラックユーモア!
2018年 01月 31日
久坂部羊「カネと共に去りぬ」という短編集を読みました。
有名な本のパロディであることはタイトルを見て分かります。
医呆人/異邦人・カミュ
地下室のカルテ/地下室の手記・ドストエフスキー
予告された安楽死の記録/予告された殺人の記録・マルケス
アルジャーノンにギロチンを/アルジャーノンに花束を・キイス
吾輩はイヌである/吾輩はネコである・夏目漱石
変心/変身・カフカ
カネと共に去りぬ/風と共に去りぬ・ミッチエル
短編で共通するのは医療の問題を嘘っぽいけど真剣に取り上げています。
安楽死、医療の限界、いい医者とは?、認知症などかなり極端な例の
ブラックユーモア満載で芥川症とも似た感じ。
次から次へとよくこんなことが思いつくなあと感心させられます。
釘抜地蔵のシンボルは釘抜と釘ですが語源は苦抜きが転じたとの説も。
by rmct
| 2018-01-31 22:46
| 読書
|
Comments(0)